こんにちは。接骨院院長/健康メソッドアドバイザーの わたぼう です。
ぎっくり腰は、一般的に「数日〜1週間で落ち着く」と言われます。
しかし実際には、
- 2週間たっても痛い
- かばって歩くクセが抜けない
- 朝だけ痛む
- くしゃみで再発する
- 仕事に戻るとぶり返す
こうした“長引くぎっくり腰”に悩む人が非常に多いのが現実です。
では なぜ治らないのか?
その答えは、
「炎症」だけを見ていたから です。
ぎっくり腰は「筋肉」「骨格」「自律神経」の3つが絡む複合トラブル。
どれか1つでもズレていると、回復が止まります。
この記事では、
ぎっくり腰が治らない原因を“専門家目線”でわかりやすく解説し、
さらに「どうすれば最短で治るのか?」まで具体的にまとめます。
■ ぎっくり腰は“筋肉の炎症”だけでは説明がつかない
まず大前提として、
ぎっくり腰の約70〜80%は「軽い筋肉損傷(炎症)」です。
しかし──
**炎症は通常 2〜7日で収まる。
なのに痛みが3週間続くのは“別要因”が絡んでいる証拠。**
では、その“別要因”とは何か?
結論を先に言うと、次の3つです。
【治らない原因①】筋肉の防御反応(ガード)解除がされていない
ぎっくり腰の直後、身体は強い痛みを守るために
腰まわりの筋肉をガチッと固める“防御姿勢” をつくります。
これが俗に言う「腰が抜けそうで怖い」状態。
炎症が落ち着いても、
- 深部筋が硬いまま
- 呼吸が浅い
- お腹に力が入らない
- 腰を伸ばせない
- 太もも裏が張ったまま
この状態が残っていると、痛みは引きません。
✔ 特に「腸腰筋(ちょうようきん)」がガチガチだと治りにくい
スマホ姿勢・長時間デスクワークが当たり前の現代人は、
腸腰筋が常に縮んでいるため、ぎっくり腰後に特に回復が遅れます。
【治らない原因②】骨盤・腰椎の“ゆがみスイッチ”が入ったまま
ぎっくり腰が起きた瞬間に、
無意識に身体を傾けた姿勢 をとります。
- 左に体重を逃がす
- 右腰をかばう
- 前屈が怖くて猫背になる
この「かばい姿勢」が数日続くだけで骨盤がねじれ、
腰椎(腰の骨)の角度まで変わります。
→ 結果、炎症が治っても“痛みのクセ”だけ残る。
さらにこの状態が続くと、
- 片側の筋肉だけ疲れる
- 椎間関節が詰まりやすくなる
- 動き出しの痛みが強くなる
- 立つときに腰に激痛が走る
という「慢性化ルート」に入ります。
【治らない原因③】自律神経の緊張で“治る力”が落ちている
ぎっくり腰をした人の多くが共通しているのが、
ストレス → 自律神経の乱れ → 筋肉が硬くなる
という負のループ。
痛みが続く
↓
寝不足や不安が増える
↓
交感神経(興奮)が優位
↓
筋肉がさらにこわばる
↓
治らない
本来、人間の身体は「副交感神経(リラックス)」が働くと回復が進むのですが、
痛みによるストレスが残っていると、副交感神経が働きにくくなり、
✔ 炎症が長引く
✔ 筋肉が緩まない
✔ 呼吸が浅くなる
という“治らない体質”に入ってしまいます。
■ ぎっくり腰が治らない人がやってしまいがちな行動
ここからは少し“厳しめ”にいきます。
多くの患者さんが共通して行う、治りを遅くする行動があります。
① ずっと冷やし続ける
初期48時間はOK。
しかしそれ以降は逆に回復を遅らせます。
理由:筋肉が冷えて固まり、血流が落ちるため。
② 動くのが怖くてベッドにこもる
治癒には“適度な動き”が必須です。
動かない
↓
血流が悪くなる
↓
筋肉が固まる
↓
痛みが強くなる
悪循環の典型です。
③ 湿布だけで完治を期待する
湿布は「痛み止め」。
治すのはあなたの身体の機能(筋肉・骨格・自律神経)です。
④ 痛み止めで無理して動く
これが一番危険。
痛みを隠して動き続けると、炎症が広がったり再発率が跳ね上がります。
■ では、どうすれば“最短で治るのか?”
ここからは 専門家としての結論 です。
① 深部のガチガチ筋(腸腰筋・多裂筋)をゆるめる
ぎっくり腰の回復は
「腰を揉む」ではなく「深部をゆるめる」が正解。
特にポイントは以下。
- 腸腰筋
- 多裂筋
- お腹まわりのインナーマッスル
- 臀筋(おしり)
ここが動き出すと、痛みが一気に軽くなります。
② 骨盤のねじれを整え、左右差をリセット
難しいことは不要。
やることはシンプル。
- 片側に寄っていた重心を戻す
- 筋肉のバランスを整える
- 立ち上がり動作のクセを修正する
これだけで「痛みのクセ」が消えていきます。
③ 呼吸を整えて自律神経を切り替える
ぎっくり腰は「呼吸のリハビリ」が超重要。
治すためには“副交感神経”が働かないといけません。
おすすめはこれだけ👇
◎ 鼻から5秒吸う
◎ 口から7秒長く吐く×10回
これで背中の緊張が一気に落ちます。
■ 再発を防ぐ3つのセルフケア
専門家の立場から「これだけやればOK」というものを厳選。
① 腸腰筋ほぐし(30秒)
・椅子に座る
・片手をおへそ横にぐっと差し込む
・軽く押しながら上体を前に倒す
腸腰筋の縮こまりが取れて、腰の伸びが戻ります。
② お辞儀ストレッチ(20秒)
・足は肩幅
・軽く前に倒れるだけ
腰ではなく“お尻・太もも裏”が伸びるとOK。
③ 呼吸リセット(10回)
副交感神経をオンにして回復を加速。
■ まとめ|ぎっくり腰は「炎症が治れば治る」わけではない
ぎっくり腰が治らない理由は、
実はとても単純です。
✔ 深部筋のガードが解除されていない
✔ 骨盤・腰椎のねじれが残ったまま
✔ 自律神経が緊張し、回復モードに入れない
つまり、
“治る準備”ができていないだけ なのです。
逆に言えば、
- 筋肉
- 骨格
- 自律神経
この3つが整えば、ぎっくり腰は驚くほどスッと回復します。
長引く痛みに悩む方こそ、
今日からできる小さなケアを始めてみてください。


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